緑の目














家のすぐ目の前に桜の木があって、ある朝、少しの緑が芽吹いていた。トンボの目のようにふたつぶ、こちらを向いている。それから毎日、ポコポコ、ポップコーンのように、緑の粒が増えていく。昨年の花が散り始めた直後から、ギュッとした赤茶色の新芽が生まれて、冬の寒さや吹雪に耐えて、一日一日をじっとやり過ごしてきた。雪が解けて、春の兆しが訪れても、まだ、えさに乏しい小鳥たちが、入れ替わり立ち替わり芽をついばんでいく。それでも負けじと、緑は現れた。

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