シルエット
とある森の、木をスルスルと登る影が。何だろうと目を凝らしても、木とそっくりでなかなか姿が見つからない。このシルエット、そうです。エゾリスです。そして、こちらを向いて目が合うと、リスは固まったように見ていた。「めっかっちゃった。」とでもいいたげな。しばらくお見合いをして、リスは、あっという間にほかの木に移っていった。それからはこちらに目もくれず、冬支度が忙しくてあなたに構ってはいられないのよ。いう感じで、木の皮か実をカジカジ、かじっては、口の周りを小さな両手でカシカシカシッと掻いていた。そのしぐさがだれかににているような気がした。